45オヤジ、走り続ける
陰気な事ばかり45の中年が書き続けても、箸にも棒にもかからないので、ポンコツでもポンコツなりに頑張っている事を今回は書かせて頂く。
私は 2013年の冬からランニングを始めた。当時からは5,6キロは痩せたと思う。走り始めた理由は4つ。
①人間ドックで、医者から「悪玉コレステロールが多過ぎだな、まずいよ」と言われ、ニヤニヤと「そうですか〜」と笑ったら、睨まれて「笑ってる場合?」と言われた事。
②ロケに向かう飛行機内、隣に座った老紳士が、オーストリアとドイツのスキー場へ一人で滑りに行くという。すごくカッコイイ!と思え、話が盛り上がると、「君も走ってごらんよ。ジョギングはスピード、走る時間、日程、全て自分のペースでできるんだから。君なんかロケ先で走ればいいじゃない」と言われ、ランニングをしている自分を想像できた事。
③仕事がきれて、お金がなかったから。
④自分を変えるにはルックスからもありか、と考えたから。
他にも理由があったのだと思うが、思い出すのはこれくらいかな。。
走り始めは、1キロ走る事さえ厳しかった。息はあがるし、脚は痛くなるし。それでも、一週間に一度走るのを、3日に一度、2日に一度、毎日と間隔を詰めて走り続けた。初年の梅雨の時期は雨の中でも無理矢理走った。おれは変われる!おれは変われる!ってつぶやきながら。相当おっさんなスピードで。
応援歌を聞きながら走った。NHKのプロフェッショナルで使われてる主題歌「progress」。「あと一歩だけ前に進もう」って曲を聴きながら、くそーって思いながら走った。
走れば走るほど、こんな事で人生を変えれるのか?そんな言葉が何度も頭によぎった。
それでも、これ以外で他に何ができる?そう思って走り続けた。
次第に出ていた腹も凹み、妻からは姿勢がよくなったと言われた。腹筋背筋がついたのだと思う。
そして、人と会う度に「痩せましたね」と言われるようになった。これが、私の中の何かを変えた。
自分がそこいらの俳優やモデルさんと比べられるルックスでは無いのは重々承知している。それでも、自分の中の一番カッコイイ姿を目指そうと思うようになった。この考えが良かったのかもしれない。
「自分の中の一番」これが。
曇り続けていた空から陽射しがさしてきたような気持ちになった。
以前書いた「8年も続けた仕事を辞めよう」って、先も見えないのに飛び出せたのは、この走り続けられた、という自信から生まれた気もする。
人間、やればどうにかなる。
新しい人生を踏み出すには、意思や気持ち、思い切り、なんて言葉を聞くときもあるけど、「見た目を変える」ここからでも、私は始められる気がしている。